ニュースを聞く
漢字の読み方
みんな「タナカヒロカズ」さんです 同じ名前の人が178人も集まりました
仙台市の田中宏和さん(51歳)は10月29日、「タナカヒロカズ」という名前の人が集まる大会に参加しました。3歳から80歳まで、同じ名前の人が178人も集まりました。そして、これは世界記録(世界で一番良い結果)になりました。
大会は東京でありました。ベトナムのハノイから来た人もいました。今まで一番多く集まった人の名前は、「マーサ・スチュワート」さんです。2005年にアメリカで、164人が集まりました。
世界記録は「ギネスワールドレコーズ社」が調べています。29日はこの会社の人が来て、一人ずつ名前を確認しました。世界記録になるには、5分間、同じ所にいなければなりません。この日は、それが成功したので、終わってからみんなでお祝いをしました。
田中さんは、インターネットで「タナカヒロカズ運動」を知りました。同じ名前の人が友達になるグループです。そして、2010年ごろから参加するようになりました。東北では、初めての参加だったそうです。2011年にあった東日本大震災では、日本中から田中さんを心配して、連絡が来ました。「同じ名前というだけで心配してくれて、うれしかったです」と言います。
今年の大会の前にも、同じ漢字の「田中宏和」さんが集まって、世界記録を作ろうとしました。でも集まった人は、2011年は71人、2017年は87人で、失敗しました。ルールでは、漢字が違っても、読み方が同じなら同じ名前になります。それで、今年は「タナカヒロカズ」さんに呼びかけました。
田中さんは「同じ名前の人が集まっただけです。ばかばかしい(大切ではなく、つまらないこと)かもしれません。でも、平和でないと、できないことです」と話します。
田中さんは、いろいろな人からお祝いを言われたそうです。「名前を付けてくれた両親(お父さんとお母さん)に感謝しています」と言いました。
※2022年11月10日の河北新報に出た記事を「やさしい日本語」で書き換えています