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仙台にある日本で一番低い山を180人が登りました
仙台市宮城野区蒲生に小さい山があります。「日和山」という山です。高さは3メートル。日本で一番低い山です。
山の上までの階段は6段しかありません。その小さい山で、7月2日、山の一番上に向かって歩くイベントがありました。参加した人は180人です。みんな、日和山から700メートルぐらい離れた(遠くへ行った)場所に集まりました。昔、小学校があった場所です。そこから日和山まで40分ぐらい歩きました。そして、日和山に着くと、階段を使って一番上に登りました。宮城県多賀城市の窪野洋一さん(74歳)は「みんなで一緒に登ったので楽しかったです。風が吹いて気持ちも良かったです」と話しました。
参加した人は、いろいろな物をもらいました。一つは、山の一番上に着いた人だけがもらう証明書(それが本当のことだと分かる紙)です。もう一つは、本の間に入れて使う「しおり」です。しおりは、山の近くにある草で作りました。
昔、日和山の高さは6メートルでした。1991年、国が作った日本の地図に「山」と書いてありました。日和山より低い山は地図にありませんでした。それで、日和山は日本で一番低い山になりました。
しかし、1996年に日和山より低い山が見つかりました。大阪市にある天保山です。日和山は日本で一番低い山ではなくなりました。
ところが、2011年にあった大きい津波で、日和山は一番上がなくなってしまいました。地震がとても大きかったので、山も下がってしまいました。2014年に調べたら、日和山は高さ3メートルになったことが分かりました。このため、日和山はまた、日本で一番低い山になりました。
日和山の近くには、たくさんの家がありましたが、津波でなくなってしまいました。住んでいた人たちは引っ越さなければなりませんでした。
でも、みんなこの場所や日和山のことが大好きでした。それで、毎年、山に登るイベントをすることにしました。その日になると、みんなが帰ってきて山に登ります。
佐藤政信さんも、日和山の近くに住んでいました。「日和山の周りは、津波で大きく変わってしまいました。でも、このイベントでみんなの顔を見ることができるので、とてもうれしいです」と話していました。
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