ニュースを聞く
漢字の読み方
ピエロが福島・いわきの病院で病気の人を元気にしました ピエロはイスラエルから来ました
アムノン・ラビブさん(64歳)は、イスラエルで「メディカル・クラウン」という仕事をしています。メディカル・クラウンは病院のピエロです。病気の人を笑わせて元気にします。イスラエルでは有名な仕事です。ラビブさんは30年前からこの仕事をしています。
そのラビブさんが15日、福島県いわき市の常磐病院へ来ました。そして、赤い鼻を付けて、きれいなスカートと着物を着て、病院の中を歩きました。ギターを弾いたり、院長(病院で一番偉い人)の新村浩明さん(55歳)と一緒に踊ったりしました。
病気の人たちは手をたたいて、とても喜んでいました。笠巻信一さん(66歳)は「話をしなくても、一緒に歌を歌えば楽しくなります。なかなか外に出られないので、心も明るくなりました」と話しました。
ラビブさんはなぜ、日本に来たのでしょう。それは常磐病院に新村さんがいたからです。
2011年に東日本で大きい地震が起きました。その後、福島では多くのお年寄りが悲しい思いをしました。それで、新村さんはお年寄りを元気にしたいと思いました。殿様(昔の日本の偉い人)の服を着て、お年寄りのいる所へ行くようになりました。お年寄りは喜びました。そのことをラビブさんが知って、新村さんに会いに来たのです。
ラビブさんは「新村さんはユーモアで、病気の人を元気にしています。こんなに楽しい院長に会ったのは初めてです。新村さんは日本のメディカル・クラウンです」と話しました。
新村さんは「自分のしてきたことが国際交流になったので、びっくりしています。私は話をして、みんなを楽しい気持ちにすることが多いです。でも、ラビブさんのようなやり方もあるのだと勉強になりました」と話しました。
マップ表示エリア