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漢字の読み方
大人たちがバスに手を振っている場所があります バスには子どもたちが乗っています
仙台市青葉区作並と大倉で、大人たちがバスに手を振っています。バスには上愛子小学校と広陵中学校の子どもたちが乗っています。大人たちはなぜ、手を振っているのでしょう。
作並と大倉には昔、小学校がありました。でも、小学校に通う子どもが少なくなったので、二つの学校はなくなってしまいました。そのため、子どもたちは遠くの上愛子小学校にバスで通わなければなりませんでした。
作並や大倉に住んでいる人たちは、二つの学校がなくなって寂しく思いました。それで、上愛子小学校と広陵中学校に通う子どもだけでなく、大人もみんなで交流(仲良くなること)したいと思いました。しかし、新型コロナで人と人が会って話すことができなくなりました。
早坂和博さん(60歳)は、上愛子小学校と広陵中学校のために活動している人です。「ここに住んでいるみんなで何かできないか」と思いました。そして、あることを考えました。それは子どもたちが乗っているバスに手を振ることです。福島県奥会津では、JR只見線という電車が走っています。その只見線を応援するために、町の人たちが電車に手を振っているそうです。早坂さんはそのことを知りました。これなら、子どもたちと話はできなくても交流はできると思ったのです。
8月25日午前7時半ごろ、作並の人たちは道に並んでバスに手を振りました。バスに乗った広陵中学校2年の佐々木悠惺さん(13歳)は「朝早くて忙しい時間なのに、手を振って見ていてくれて、とてもうれしかったです」と話しました。
早坂さんは「子どもたちが乗っているバスを見たら、手を振ってほしいです。私たちが住んでいる所は、人が少なくなっています。だから、子どもから大人までみんなが仲良くなって、いい関係を作りたいです」と話しました。
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