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仙台の人気ラーメンの店「五福星」がなくなります
仙台市泉区野村にラーメンのおいしい店があります。「五福星」という店です。五福星は1992年、早坂雅晶さん(55歳)と妻のてる子さん(56歳)が青葉区木町通で始めました。ラード(肉の油の多いところ)を使った肉そばは、早坂さんが初めて作りました。とても珍しかったので、ラーメンが大好きな人の間で、すぐに有名になりました。
2006年に、今の場所に引っ越しをしました。広い店と料理に良い水があったからです。早坂さんは「一番ではなく、一流になれ」という言葉を大切にしています。一流とは、とてもいい物を作るということです。早坂さんは食べ物の材料をよく調べます。そして、食べる人の健康を考えて、ラーメンの麺のつなぎ(麺が切れないようにする物)に絹を使っているそうです。
2011年にあった東日本大震災の後には、津波で家がなくなった所へ行きました。そして、ラーメンを作ってみんなに配りました。その数は1万5000杯になりました。
五福星の人気メニューは「肉ワカメラーメン」(1200円)です。ワカメは、気仙沼市大島で採った物です。大島のワカメは良い物なので、早坂さんはずっと使い続けています。
五福星はみんなが大好きな店ですが、1年後にはやめることになりました。店の駐車場が道路になるので、続けるのが難しくなったからです。
たくさんの人が集まる店を閉めるのは、とても残念です。しかし、早坂さんには新しい夢があります。「宮城県の温泉がある所で小さい店を開く」という夢です。まだ先のことですが、店の名前を「湯あがり中華そば」と決めているそうです。温泉に来た人が、ラーメンも食べてゆっくりできる場所にしたいと思っています。
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