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漢字の読み方
山形市の寺で、新しいサービスが始まりました 「あるもの」がたくさん集まる寺のサービスです
日本のお金は硬貨とお札があります。硬貨は10円や100円など丸い形のお金です。お札は1000円や1万円などの紙でできたお金です。
10円を1000個集めると1万円になります。でも、それを銀行に持って行っても、ただ(お金が要らないこと)で1万円に替えてくれません。硬貨が多いと、銀行は「手数料」というお金を取るのです。たくさんの硬貨を銀行に預けたり、お札を硬貨に替えたりするときも手数料が要ります。
日本人は寺や神社に行くと、箱にお金を入れてお願いをします。そのお金を「さい銭」と言います。さい銭は5円や50円などの硬貨が多いです。このため、寺や神社には、たくさんの硬貨が集まります。でも、それを銀行に預けるときには、手数料を払わなければなりません。
それで、山形市にある隆勝寺の住職(寺で一番上の人)の東谷智彦さん(31歳)は新しいサービスを始めました。寺にたくさんある硬貨を使って、お札を持ってきた人に、ただで替えてあげるサービスです。特にお店は、おつりに使う硬貨が要るので、お店のためになると考えました。
1月17日にサービスを始めると、山形市のレストランで働く安孫子和起さん(26歳)が来ました。安孫子さんは「お札で払う客が多いので、おつりを用意するために、毎日、銀行に行っています。銀行は手数料が要りますが、ここは要りません。待っている時間も短くて、とてもうれしいです」と話しました。
同じようなサービスは、大阪にある神社などでも行っているそうです。しかし、東北では珍しいということです。
東谷さんは「さい銭には、お願いをする人の気持ちが入っています。それが手数料になるのを、とても悲しく思っていました。このサービスをすることで、いろいろな人に寺に来てもらえればいいと思っています」と話しています。
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