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「0円農業」をしている子どもたちが宮城県大和町にいます とても楽しそうです
日本の子どもたちは、午後3時ごろまで小学校で勉強します。その後、うちへ帰りますが、すぐに帰れない子どもたちがいます。お父さんも、お母さんも、外で仕事をしているためです。
それで、仕事が終わるまで、子どもたちを預かってくれる所があります。「放課後児童クラブ」です。子どもたちは学校が終わると、クラブで運動をしたり、本を読んだりして過ごします。
宮城県大和町の「よしおか放課後児童クラブ」には、100人くらいの子どもがいます。このクラブでは、とても面白いことをしています。それは「0円農業」で、野菜を作っているのです。
0円農業は、お金を使わないで野菜を作ることです。水は、雨の水を集めておいて使います。電気は、太陽光発電(太陽の力で電気をつくるもの)を使います。野菜を大きく育てるための肥料も0円です。畑の草を材料にして使っています。
0円農業を始めたのは2年ほど前からです。クラブの佐々木拓真さん(35歳)は「野菜は、自然の力だけで作ることができます。そのことを、子どもたちに知ってほしいと思いました」と話しています。また、地震などが起きた時に、雨の水や太陽光発電が役に立ちます。そのことも知ってほしいと思ったそうです。
0円農業は、子どもたちを変えました。水を出したままにする子どもが少なくなりました。嫌いな野菜を食べるようになった子どももいます。吉岡小3年の今野ひかりさん(8歳)は「自分たちで育てた野菜はおいしいです」と言っています。
クラブの夏祭りでは、子どもたちが作った野菜を売ります。トウモロコシも、ポップコーンにして売ります。子どもたちは、お父さんやお母さんたちと一緒に食べるのを楽しみにしています。
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