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漢字の読み方
ペルーのマチュピチュ村をつくったのは日本人でした 福島県で生まれた野内与吉さんという人です
南アメリカにペルーという国があります。日本から飛行機で34時間くらいかかります。ペルーは、マチュピチュの遺跡(昔の建物などが残っている所)が有名です。今から600年くらい前にできました。石の建物がたくさん残っていて、いろいろな人が見に行きます。
遺跡があるのは、マチュピチュ村です。この村の一番初めの村長(村で一番上の人)は日本人でした。野内与吉さんという人です。福島県大玉村で生まれました。
野内さんは1917年、21歳の時にペルーへ行きました。33歳で今のマチュピチュ村に住みましたが、そこには何もありませんでした。それで、野内さんはホテルを造りました。そして、ホテルの部屋を、郵便局や交番に無料(お金が要らないこと)で貸しました。また、水道や電気も使えるようにしました。
52歳の時に、マチュピチュ村ができて、野内さんが最初の村長に選ばれました。村長になった野内さんは、村のためにいろいろなことをして頑張りました。そして、1969年、73歳の時にペルーで死にました。
大玉村の人たちは、この野内さんのことを、もっとみんなに知ってほしいと思いました。それで、マチュピチュに野内さんのためのプレートを作ることにしました。プレートには、野内さんがマチュピチュで何をしたのかということを、英語とスペイン語で書くことにしています。マチュピチュの川や道をデザインして、野内さんの写真を入れます。
プレートは、マチュピチュ村の役場(村の仕事をする建物)の前に置きます。プレートを作るのと、それをペルーまで運ぶのに300万円かかります。それで、大玉村の人たちは、インターネットを使ってお金を集めるクラウドファンディングを始めました。
この計画を考えた野内文孝さん(77歳)は、「福島県の人がマチュピチュ村を大きくしました。そのことを、いろいろな国の人に知ってほしいです」と話しています。
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