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漢字の読み方
のどにラーメンが詰まった女の人を、3人が助けました
宮城県村田町に「らーめんせん家」というお店があります。2024年11月21日の昼ごろのことです。お店で、90歳くらいの女の人が急に、具合が悪くなりました。
女の人はその時、ラーメンを食べていました。のどに麺と肉が詰まった(通らなくなった)ようでした。女の人は息ができなくなりました。元気もなくなって、とても苦しそうでした。
お店で働いている阿部智美さん(49歳)は、すぐに女の人の所に行きました。そして、背中をさすったり、大きな声で話しかけたりしました。
お店には、客の伊藤朋子さんもいました。伊藤さんは119番に電話しました。救急車(具合が悪い人を病院に運ぶ車)を呼ぶためです。電話に出た119番の人は、女の人を助けるために伊藤さんにいろいろなことを教えました。伊藤さんは、そのことを阿部さんと、店長(お店で一番上の人)の佐藤俊宏さん(33歳)に伝えました。
救急車が来る10分の間、阿部さんと佐藤さんは、女の人の背中をたたき続けました。のどに詰まっている物が取れるようにするためです。すると、女の人は息ができるようになりました。顔の色も良くなってきたのです。女の人はその後、病院に運ばれました。今は、元気になって具合も悪くないそうです。
大河原消防署は、女の人を助けた3人に感謝の気持ちを書いた賞状を渡しました。署長(消防署の一番上の人)の佐藤清文さんは「すぐに119番して、正しい方法で女の人を助けてくれました。3人が力を合わせたおかげで、女の人は助かりました」とほめました。
阿部さんは「女の人が急いでラーメンを食べていたので、心配でずっと見ていました。自分のおばあちゃんを思い出して、一生懸命背中を100回以上たたきました」と話しました。佐藤さんは「命が助かってうれしいです。これからも安心してご飯を食べることができる店にしたいです」と言いました。
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