米粉パンのふんわり感アップ 宮城・登米総合産業高の生徒が研究成果を発表。
この記事は、配信。本文の始まり。
登米産米を使った米粉パンの研究を進める登米総合産業高の生徒が、本年度の成果をまとめた。パンの「ふんわり感」を引き出すため、「膨らみ」に最適な材料の配合を探った。
研究は地元産食材を生かした商品開発に取り組む農業科食品加工専攻班の農業プロジェクトの一環。日本在住のフランス人シェフのドミニク・コルビさん(59)やJAみやぎ登米(登米市)などの協力を得て、本年度は吉野陽和さん(18)と菅原みのりさん(18)の3年生2人が取り組んだ。
米粉パンはプロジェクトを通じ、昨年度の生徒が開発した。本年度は、さらに付加価値を高めるため、「焼き上げた際にパンがふんわりと膨らむ」ことをテーマに掲げた。
材料の配合や発酵、水温をさまざまなパターンで試作した結果、「水分(だし汁)が多いほどパンが柔らかくなる」との結論に達したという。
23日に研究発表と試食会があり、米粉パンにビターチョコを載せて焼き、おいしさを引き出すレシピで提供した。
出席した阿部吉伸校長は「かむほどに甘みが出る米粉の良さが出ている。わが校の新たなレシピ考案につながる」と評価。小野寺文晃教育長は「おいしかった。既成概念にとらわれず、アイデアを膨らませてほしい」と呼びかけた。
菅原さんは「工夫を続けておいしくなった」と手応えをつかんだ様子。JA女性部に研究を紹介するなどし「人前で自分の言葉で発表できるようになった。卒業後は食品加工会社への就職が内定しているので、学校で学んだことを生かしたい」と話した。
同プロジェクトは来年度、米粉パンに、おいしさを感じる食べ応えの工夫に着手するほか、岩手・花巻農高と安心安全な食の学びで連携する予定という。
本文の終わり。
メニューの始まり。
メニューの終わり。