<記憶の素描(30)芥川賞作家・石沢麻依>「長春香」の肖像写真
透明な光に満ちた部屋を写した写真があった。かすかに青みを帯びた日差しが照らすそれは、アンドリュー・ワイエスの絵のように「時間」が留(とど)められている印象があった。部屋の中には、きちんと毛布を整えた寝台や書物の詰まった本棚、細い花瓶のある書き物机がそっと息づいている。この静謐(せいひつ)な室内風景…
関連リンク
- ・マイワシの群れが音楽に舞う 仙台うみの杜水族館で地元出身のフィギュア佐藤駿選手とコラボ企画
- ・「働きたい!」医療的ケア児の母親の願いかなえる 仙台・西田中に4月カフェ開店
- ・部活動の全国大会出場は金がかかる!? 遠征費に充てる「学校徴収金」宮城の4県立高で1000万円超
- ・市民電力の未来を考えよう 3月30日、仙台で飯田哲也氏が講演
- ・再びタンチョウヅルが飛ぶ町に 実現を期して宮城・丸森の住民らが鶴供養祭