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ガザ恒久停戦議論を初提案 イスラエル、人質解放後に

 ドイツ・ミュンヘンでの安全保障会議で話すイスラエルのカッツ外相、2月(共同)
 27日、ガザ地区中部デールバラハへのイスラエル軍の攻撃後、破壊された建物付近で救助に当たる人々(ゲッティ=共同)

 【エルサレム共同】米ニュースサイト、アクシオスは27日、イスラエルがパレスチナ自治区ガザでの戦闘休止などを巡る間接交渉で、人質解放後に恒久停戦を議論する用意があると、イスラム組織ハマスに初めて提案したと伝えた。イスラエルのカッツ外相は27日、地元テレビで交渉が「合意に至れば、ガザ最南部ラファへの侵攻計画を停止するだろう」と述べた。中止か延期かは不明。

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 カタールやエジプト、米国を仲介役とする間接交渉が続く中、イスラエルがハマスに揺さぶりをかけた。一方、ハマスは27日、人質男性2人の映像を公開した。交渉で譲歩を迫る思惑とみられ、双方が神経戦を展開している。

 これまでの間接交渉でハマスは恒久停戦とイスラエル軍のガザ完全撤収を要求。イスラエルは応じていなかった。アクシオスによると、イスラエルの案にはガザ北部への避難民の帰還やガザを南北に分断している道路からの軍撤退など、ハマスの要求が含まれている。イスラエル当局者は「大幅に譲歩する意思を含む提案だ」と語った。

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共同通信

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