宮城県(みやぎけん)川崎町(かわさきまち)にある前川(まえかわ)小学校(しょうがっこう)は、子(こ)どもたちが少(すく)なくなったので、２０２１年(ねん)３月(がつ)に閉校(へいこう)（学校(がっこう)がなくなること）になりました。その後(あと)、小学校(しょうがっこう)だった建物(たてもの)で、今年(ことし)の５月(がつ)１日(ついたち)から、そばのお店(みせ)が始(はじ)まりました。

　お店(みせ)の名前(なまえ)は「前小庵(まえしょうあん)」です。２４人(にん)が座(すわ)ることができます。メニューは、「もりそば」（７５０円(えん)）、「天(てん)ぷらそば」（１１００円(えん)）など、温(あたた)かいそばと、冷(つめ)たいそばがあります。料理(りょうり)の材料(ざいりょう)は、川崎町(かわさきまち)の物(もの)を使(つか)っています。土曜日(どようび)と日曜日(にちようび)にお店(みせ)を開(ひら)きます。午前(ごぜん)１１時(じ)から午後(ごご)２時(じ)までです。

　お店(みせ)の中(なか)には、「峩々(がが)」「大森(おおもり)」など、学校(がっこう)の近(ちか)くにある場所(ばしょ)の名前(なまえ)が貼(は)ってあります。昔(むかし)、この学校(がっこう)に通(かよ)っていた大宮(おおみや)星奈(せな)さん（１７歳(さい)）が書(か)きました。お店(みせ)に食(た)べに来(き)た人(ひと)たちに、川崎町(かわさきまち)のいろいろな場所(ばしょ)の名前(なまえ)を知(し)ってほしいからです。建物(たてもの)の中(なか)は、昔(むかし)と変(か)わりません。廊下(ろうか)には、子(こ)どもたちの写真(しゃしん)などが飾(かざ)ってあります。どれも楽(たの)しそうです。

　このお店(みせ)は、サン・モータース合同(ごうどう)会社(がいしゃ)の大宮(おおみや)正春(まさはる)さん（７４歳(さい)）が開(ひら)きました。大宮(おおみや)さんは、学校(がっこう)が閉校(へいこう)した後(あと)、子(こ)どもや若(わか)い人(ひと)たちが少(すく)なくなるのが心配(しんぱい)でした。それで、町(まち)を元気(げんき)にするために、みんなと話(はな)し合(あ)って、そば屋(や)を始(はじ)めることにしました。お店(みせ)を開(ひら)く前(まえ)に、町(まち)の人(ひと)たちを招待(しょうたい)して、そばを食(た)べてもらいました。大宮(おおみや)喜久江(きくえ)さん（７１歳(さい)）は「とてもおいしいそばです。それに、みんなで集(あつ)まって、話(はなし)をする場所(ばしょ)ができたこともうれしいです」と話(はな)していました。

　「前(まえ)小(しょう)庵(あん)」は、仙台(せんだい)駅(えき)から車(くるま)で４０分(ぷん)ぐらいかかります。電話(でんわ)番(ばん)号(ごう)は、０２２４（８４）５００１です。