ニュースを聞く
漢字の読み方
「ムエタイ」の世界チャンピオンが宮城県にいます 6月26日に試合があります
「ムエタイ」を知っていますか。タイの国に昔からあるスポーツです。足でキックしたり、手でパンチしたりして、相手と戦います。世界ムエタイ連盟(WPMF)の「女子ピン級」(体の重さが45・35kgより少ない人のグループ)のチャンピオンが宮城県名取市にいます。田中藍さん(42歳)です。いつもは病院で、病気やけがをした人の世話をする看護師の仕事をしています。
田中さんは仙台市で生まれました。29歳の時に、キックボクシングを始めました。ひざのけがをしたので、運動をして早く治そうと考えたからです。名取市にあるキックボクシングジム「PCK連闘会」に通うようになりました。すぐに、このスポーツが大好きになったそうです。田中さんは「運動をすることも、体を鍛える(強くすること)ことも好きです」と言います。アマチュアの選手は、頭を守る道具「ヘッドガード」などが必要です。でも、プロの選手はなくても試合ができます。自由に戦うことができるので、2015年4月にプロになりました。
看護師の仕事は、夜に働くことが多いそうです。仕事がない時にジムで、1週間に5~6日、練習をしています。子どもたちにも教えています。これまでに15回戦って、13回勝ちました。負けたのは2回だけです。
2017年に、ムエタイの元世界チャンピオンと戦いました。でも、もう少しのところで負けてしまいました。田中さんは、とても悔しかったそうです。それからは、相手をKO(倒すこと)するために、戦い方を変えました。そして、2019年8月にタイであった試合で勝って、チャンピオンになりました。その後は、新型コロナで、ずっと試合ができませんでした。
6月26日に、チャンピオンになってから初めて試合をします。仙台市太白区の「アズテックミュージアム」であります。相手はタイの選手です。田中選手は「いつも支えてくれるジムの人たちのために、頑張りたい。見た人が元気になる試合をしたい」と話しています。
マップ表示エリア