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「冷やしシャンプー」がベトナムで人気です 山形の人が考えました
山形の人が考えた「冷やしシャンプー」が、ベトナムでも始まりました。ハノイにある理容店(髪を切るお店)が、今年から使うようになり、人気があるそうです。山形の理容店の人たちは、20年ぐらい前からこのシャンプーを使っています。
冷やしシャンプーは、1995年ごろ、山形市にある「メンズ・ヘアリズム」という店の大沼幸市さん(54歳)が考えました。ミントの匂いがするシャンプーを、冷蔵庫で冷やしたり凍らせたりして使います。これで暑い夏にシャンプーをすると、頭が冷たくなって、気持ちが良くなります。
山形の理容店の人たちは、大沼さんからこの話を聞いて、冷やしシャンプーを使うようになりました。そして、とてもいいので、2003年からもっと多くの人に知ってもらうために活動を始めました。グループの名前は「ひやしびと」といいます。それで、今では山形の300ぐらいの店で、冷やしシャンプーを使っているそうです。
東京や大阪で理容店を開いている「大野グループ」が、去年、ハノイに「バーバーズ」という店をつくりました。大沼さんは、その店に冷やしシャンプーをプレゼントしました。「コロナの中で頑張っている店を応援したいと思いました。海外の人がどう思うかも知りたかったです」と話します。
「バーバーズ」の店長の佐々木卓哉さん(30歳)は「ここはとても暑いので、多くのお客さんが喜んでいます」と言います。お店には冷やしシャンプーのことを知らせる日本語のポスターも貼っています。「このシャンプーが、日本とベトナムを結ぶ架け橋(2つの国の仲が良くなるように、間につくる橋)になるといいです」と佐々木さんは話します。
大沼さんは「冷やしシャンプーは日本の田舎で始まりました。それが、外国でも使われるようになりました。本当にうれしいです」と喜んでいます。
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