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バスや電車で「優先席」が空いていたら座りますか? SNSで聞くと「座らない」人が58%
バスや電車には「優先席」があります。これは、お年寄り(おじいさん・おばあさん)や、障害がある(体が自由に動かせない)人のための席です。「たくさんの人が乗っているバスで、優先席が空いている(誰も座っていない)ことがあります。そのときに、座る人と座らない人は、どちらが多いのでしょうか?」。仙台市青葉区の女性(56歳)から、河北新報社に質問がありました。それで、河北新報社は、スマホのアプリ「LINE(ライン)」を使ってアンケートをしました。
「座らない」人は58・4%でした。仙台市の10代男性は「はっきりした理由はありません。でも、自分が座るのは良くない気がします」と言います。宮城県柴田町の30代女性は「周りの人がどう思うか、心配です」と答えました。
「座る」人は41・6%でした。仙台市の20代女性は「自分が座ったら、後から乗ってくる人の場所ができます」と話しました。バスの中が混まないようにすることが大切だという意見が多かったです。
優先席をどう使っているか、仙台市役所の前からバスが混む時間に乗って調べました。5つある優先席のうち、2つに座っている人がいました。40代の男性は「席が必要な人が来たら、代わればいいと思います」と話しました。
バスや地下鉄のルールを、仙台市交通局の和泉政博さん(55歳)に聞きました。「優先席は、お年寄り、障害のある人、おなかに赤ちゃんがいる人、小さな子どもを連れている人などに使ってほしいです。でも、いつも空けていなくてもいいです。座っても大丈夫です」と説明します。
アンケートでは、「ヘルプマーク」のことにも意見がありました。ヘルプマークは、その人を見ただけでは分かりにくい障害があることを、ほかの人に伝えます。埼玉県の40代女性は「私の娘がヘルプマークを着けています。でも、見ても知らない顔をする人が多くて、困っています」と言っていました。
和泉さんは「周りに必要な人がいたら席を代わって、やさしい気持ちでバスや電車を使ってほしいです」と言いました。アンケートは、267人が答えました。
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