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イノシシがおいしい料理になりました 串焼き、唐揚げ、タルトに みんなで食べるイベントがありました
イノシシは、山や森に住んでいる動物です。でも、時々、町の近くに出てきます。そして、野菜や稲を食べたり、畑や田んぼを壊したりすることがあります。ですから、農家の人はとても困っています。
それで、宮城県大崎市は岩出山真山に、捕ったイノシシを肉にする場所を作ることにしました。そして、イノシシの肉がおいしいことを知ってもらうため、11日にイノシシを使った料理を食べるイベントをしました。
イベントでは、5種類の料理が出ました。肉の間にトマトとチーズを入れた串焼き、唐揚げ、バナナと肉を使ったタルトなどです。近くに住んでいる人たち50人ぐらいが集まりました。食べた人は「思っていたよりも、やわらかい」「イノシシのパワー(力)を感じます」などと驚いていました。
主婦の吉永みよ子さん(69歳)は、唐揚げがおいしかったそうです。「自分の庭や畑をイノシシにだめにされて嫌でした。でも、大嫌いな相手がおいしい料理になると分かりました」と喜んでいました。
料理を作ったのは、フランス料理シェフの藤木徳彦さん(51歳)です。藤木さんは「悪いことをする動物だからではなく、おいしいからイノシシの肉を料理しています」と話していました。
イノシシを肉にする仕事は、8月から始まります。前は小学校だった建物を使います。そして、秋からその肉を売るそうです。真山に住んでいる人でつくる「まやま自治会」の高橋雅博会長(51歳)は「イノシシのことを何とかしたいと考えてスタートしました。これからはイノシシの良いところをどう利用するか、考えていきたいです」と話しました。
※2月15日の河北新報に出た記事を「やさしい日本語」で書き換えています。
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