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漢字の読み方
仙台市にあった桜の木が倒れました みんなが悲しく思っています
仙台市宮城野区銀杏町に、1本の桜の木がありました。
春になると、とてもきれいな花が咲きます。それで、たくさんの人が桜を見に来て楽しんでいました。ところが、6月15日の朝、この桜の木が倒れているのが見つかりました。近くの人の話では、14日の夜に「ドーン」という大きな音がしたそうです。木の専門家が調べると、中が腐っている(壊れて悪くなっている)ことが分かりました。このままでは、桜の木はもっと悪くなってしまいます。他の大きな枝が落ちると、危ないです。それで、仙台市は木を全部切ることにしました。
近くに住んでいる人たちは、桜の木のことが大好きでした。倒れた桜の木を写真に撮る人もいました。手を合わせて、お祈りをする人もいました。みんなが桜の木と別れるのを、とても悲しく思っていました。
昔、桜の木があった所には家がありました。この家の人は、子どもが幼稚園に入るので、1963年に桜を植えたそうです。その後、この家がある所に大きい道ができることになりました。それで、2017年に家を壊しました。しかし、今もまだ道はできていません。桜の木だけが残っていました。
65歳の男の人は「毎年、きれいな花が咲いていました。道を作るまでは、ずっと桜が見られると思っていました。悲しいです」と話しました。
この家に住んでいた女の人は「桜の木は、年を取っていたのだと思います。人の通る道や近くの家には倒れませんでした。誰も困ったり嫌な気持ちになったりしませんでした。立派な(とても素晴らしくて良い様子)最期でした」と、大切にしてきた桜のことを思いながら話していました。
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