ニュースを聞く
漢字の読み方
重い木をボランティアが運んでくれました こけしを作る人たちは、とても喜んでいます
宮城県大崎市の鳴子温泉は「こけし」が有名です。こけしは人の形をした木の人形です。ミズキという木が材料です。でも、今、こけし作りが難しくなっています。ミズキを切って山から運んでくれる人が、年を取って仕事ができなくなったからです。鳴子でこけしを作っている人は13人います。65歳以上の人が多いので、重い木を運ぶ力がありません。みんな困ってしまいました。
そのため、こけしを作る人たちはミズキを運んでくれるボランティアを探すことにしました。11月13日、10人ぐらいは来てほしいと思っていましたが、16人も来てくれました。そして、こけしを作る人と一緒に200本の木を運びました。木がある所からトラックがある所までは30メートルぐらいありました。重い木を持って山の中を歩くのは大変でした。でも、みんなで運んだので、1時間もかからないで運ぶことができました。
宮城県登米市の会社では、6人がボランティアをしました。46歳の男の人は、12年前の大きな津波の時も人を助けたそうです。「木を運ぶことも人を助けることになると思いました。社長と話をして、若くて力がある人を連れてきました」と話しました。
妻と一緒に来た大崎市古川の40歳の男の人は「木を運ぶのは面白そうだと思いました。この木がこけしになるんだと思いながら運びました」と話しました。ボランティアの人たちには、こけしがプレゼントされました。
こけし作りをしている柿沢是伸さん(49歳)は、ボランティアを集めるために頑張った人です。「若い人の力はすごい。みんな気持ちよく運んでくれました。本当に助かりました」と話していました。
こけしを作っているグループの代表(一番上の人)の岡崎靖男さん(69歳)も「ここには木がたくさんありますが、運ぶ人がいません。私たちだけではできませんでした。これからは、木を植えて、育てて使うことができる形を考えたいです」と話しました。
マップ表示エリア