ニュースを聞く
漢字の読み方
宮城・女川を電球で明るくする「海ぼたる」が開かれています
宮城県の女川町は、人口が6000人くらいの小さい町です。近くに海があって、魚もおいしいので有名です。
その町のJR女川駅の前で、今、「海ぼたる」というイベントが開かれています。夜になると、5万5000個の電球が光ります。青や白や黄色い色で、とてもきれいです。
海ぼたるは1998年に始まりました。駅の前を明るくするために、町の人が考えたそうです。遠くから見に来る人もいて、人気があるイベントになりました。
でも、2011年、東日本大震災の大きい津波で、8万個の電球がなくなってしまいました。多くの人は「今年は海ぼたるができない」と思いました。しかし、女川の人たちは諦めませんでした。ほかの場所から電球を借りて、海ぼたるを開きました。津波で女川町には家がなくなって、暗くなりましたが、海ぼたるが町を明るくしました。そして、町の人を元気にしました。
新型コロナで、たくさんのイベントが中止になっても、海ぼたるは毎年開かれました。しかし、26回目の今年は、最後になるかもしれません。海ぼたるを準備するグループが、今年でなくなってしまうからです。
グループは昔、25人のメンバーがいました。でも、だんだんと少なくなって、今は5人になってしまいました。少ないメンバーで準備するのは大変なので、最後にすることを決めたそうです。
友だちと見に来た石巻市の太田捷江さん(81歳)は「光がきれいで、とてもすてきです。今年で終わってしまうのは残念です」と話しました。
グループの代表(一番上の人)の中嶋憲治さん(61歳)は「子どもたちや、町の人たちは毎年楽しみにしています。だから、ずっと続けることができました」と話しました。中嶋さんたちはイベントがなくなるのは寂しいので、ほかの人に続けてほしいと思っています。
イベントは来年1月5日まで開かれています。電気がつくのは午後4時半~10時半です。
マップ表示エリア