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漢字の読み方
90歳の女の人が新体操を教えていました 50年ほど続けましたが、3月でやめました
「新体操」はボールやリボンなどを使って、音楽に合わせて踊るスポーツです。そして、誰が一番美しいかを選びます。
宮城県白石市に50年以上、新体操を教えてきた人がいます。90歳の日下イサヲさんです。日下さんは「白石の新体操の母」と呼ばれています。
日下さんは1954年に白石女子高校の先生になって、新体操を教えるようになりました。1995年に高校を辞めた後は、白石市の体操協会というグループで副会長(2番目に偉い人)になりました。
1997年、白石市にホワイトキューブという建物ができました。コンサートやスポーツができる場所です。日下さんは、ここで新体操を教える教室をつくりました。そして、子どもたちに一生懸命新体操を教えました。
このように長い間、新体操を教え続けてきた日下さんですが、今年3月にやめることにしました。それで、23日にホワイトキューブでお別れの会がありました。日下さんは、10年くらい前からやめようと思っていたそうです。そして、教室の子どもたちに「いつもここで練習できることに『ありがとうございます』という気持ちを持って、頑張ってください。あなたたちは、もっともっと上手になります。上手になったみんなを、時々見に来たいと思います」と言いました。
お別れの会には、教室ができた年に生徒だった人も来ました。今は埼玉県に住んでいる佐藤さやかさん(38歳)です。「練習は厳しいですが、優しい先生でした。日下先生に教えてもらった人は、日本のいろいろな所にいます。冬は寒く、夏は暑いホワイトキューブの体育館で、長い間教えてくれました。お疲れ様でした」と話しました。
日下さんは最後に、たくさんの教え子(自分が教えた子)たちと一緒に写真を撮りました。日下さんの膝には、教え子の子どもがいました。そして、「今まで多くの人に出会うことができました。とても幸せです」と言いました。