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漢字の読み方
雨の中、山を登る子どもたちがいました みんな、6歳の男の子です
宮城県気仙沼市で毎年、男の子が山を登るイベントがあります。羽田神社の「お山がけ」というイベントです。400年以上前から続いています。羽田神社から、高さ460メートルの山に登って下ります。2・1キロくらいですが、山は急な道なので登るのが大変です。
このイベントは、三つ面白いことがあります。一つ目は、登るのがみんな6歳だということです。昔は、生まれてすぐに死んでしまう子どもがたくさんいました。そのため、大切な子どもが6歳になると、「これからも、ずっと元気に育ってほしい」と神様に願いました。それが、お山がけでした。
二つ目は、山を登ることができるのが男の子だけだということです。この山は、女の人は入ることができません。ですから、女の子は山に登らないで、神社でお祈りをするそうです。
三つ目は、男の子はお父さんと登ることができません。お父さんと登ると、男の子は苦しい時、お父さんに助けてもらおうとします。お父さんも、自分の子どもを助けようとします。それでは、子どもの心は強くなりません。それで、男の子はおじいちゃんかお父さんの兄弟などと登ります。
今年も9月21日と22日にありました。21日は10人の男の子たちが参加しました。一番前を、神社の人が歩きました。その後ろを、子どもたちが歩いて行きました。とても登りにくい山なので、木の棒を使って歩きました。山の上に着くと、神社の人に「おはらい」(お祈り)をしてもらいました。
最後まで歩くと、1時間半くらいかかりました。この日は雨が降っていました。道はぬれて、歩きにくくなっていました。それで、転びそうになったり、泣いたりしながら歩いた子どももいました。
仙台市若林区の男の子(6歳)は、気仙沼市のおじいちゃん(63歳)と参加しました。男の子は「楽しかったけど、上に登るのが大変でした。疲れたけど、頑張ることができました」と話しました。