閉じる

<記憶の素描(19)芥川賞作家・石沢麻依>ラ・カンパネラの庭

 ゲッティンゲンの街の北の外れ近く、色彩を織り込んだような小さな庭がある。そこに暮らす緑の親指集団が植物カウンセラーとして、幾度となく私の鉢植えを救い出してくれた。ドイツ語にも「緑の親指を持つ」という言い回しがあるが、それは園芸に素晴らしい手腕を見せることを意味している。それに対し、私の親指は壊滅的…

関連リンク

関連タグ

最新写真特集

記憶の素描

 仙台市出身の芥川賞作家石沢麻依さんのエッセーです。ドイツでの生活で目にした風景や習慣の妙、芸術と歴史に触発された思い、そして慣れ親しんだ本や仙台の記憶を、色彩豊かにつづります。

ライブカメラ

みやぎ地域安全情報

宮城県警 みやぎセキュリティメールより