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逸品イッピン! > はらこめし 湖月亭(石巻市小船越)

看板メニューになっている「はらこめし」

 土産物、製品といった石巻地方自慢の「逸品」を紹介する。

名産のサケで提供60年

 三陸産サケをふんだんに使った炊き込みご飯の上に、自家製のイクラが宝石のように輝く。亘理地方の代表的な郷土料理として知られるはらこ飯を、約60年前から石巻市河北地区の店で提供。地域の味覚として定着している。

 北上川の秋サケ漁が盛んだった当時、地元の名士がサケを活用した新たな郷土料理を要望したのがメニュー化のきっかけという。味の決め手となるサケの煮汁は、調味料の配分など「先代の味を守り続けている」と代表の山部和徳さん(51)。食感を豊かにするためご飯の具材にタケノコやシイタケを使うのも店のこだわりだ。

 多い日には1日に約50食出るという看板メニューで、「三陸沿岸道開通後は、亘理と食べ比べようとしてか遠方から来るお客さんが増えた」と山部さん。「河北伝統の味が、石巻地方や三陸に観光客を呼び込むきっかけになればうれしい」と笑顔で語る。
(理)

【メモ】
 「はらこめし定食」は刺し身やみそ汁とのセットで1760円。そばやうどんにも小鉢のはらこめしが付く。店で1年を通して提供するほか、道の駅「上品の郷」で弁当として販売している。連絡先は0225(62)2755。水曜定休。

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