石巻の食と文化楽しむ JC60年、つながるフェスタ 地域盛り上げ
石巻市、東松島市、女川町の食や文化に触れる「TSUNAGARU FESTA 2024」が4月28日、石巻市南浜2丁目の石巻南浜津波復興祈念公園で開かれた。石巻青年会議所(石巻JC)が60周年記念事業として開催した。
ステージでは渡波獅子風流(ふり)千寿会の獅子舞、東松島市のダンススクール「HUDDLE(ハドル)」によるパフォーマンス、女川潮騒太鼓轟会の和太鼓などが披露された。石巻市出身のシンガー・ソングライターで「ほやドル」の萌江さんが司会を務めた。
園内の芝生広場には3市町で出店するキッチンカーや事業所など44店舗が集まり、来場者を出迎えた。焼きホタテやピザ、ハンバーガーなどを楽しんだほか、航空自衛隊松島基地のミサイル迎撃車に乗ったり、瓦割りの体験をしたりした。
家族、友人と訪れた石巻市門脇町2丁目の保育士丸田美保さん(40)は「子どもたちが楽しみにしていた。天気が良く、外でご飯が食べられてうれしい」と話した。
石巻JCの木村亜梨沙理事長は「たくさんの人に来ていただけてうれしい。もっと地域を好きになってもらいたいので、今後もいろいろな団体と活動を続けて地域を盛り上げていきたい」と意欲を示した。
親子で木工、汗と達成感
石巻青年会議所60周年記念イベント「TSUNAGARU FESTA 2024」会場では、石巻市内の設計事務所や工務店60社で構成する石巻地元工務店協同組合が、親子木工教室と模擬上棟式を開いた。
木工教室では事前にカットしたスギ材が用意され、親子が組合員らに電動工具の使い方を教わったり、釘がずれないように支えたもらったりしながらベンチを作った。人気が高く、受付には長蛇の列を作った。
模擬上棟式はイベントステージで行われた。組合前理事長の日野節夫さんが祝詞を捧げ、四方を塩などで清めた。ステージ上からお菓子や餅がまかれると、参加者は一生懸命に手を伸ばしてキャッチしていた。
木工教室に参加した蛇田小6年新川聖真君(11)は「疲れたけど、完成したときの達成感が気持ちよかった。自分の部屋で大切に使いたい」と話した。
イベントは石巻地元工務店協組設立10周年を記念して行われた。千葉悦子事務局長は「ものづくりの楽しさを子どもたちに伝えたい。建築業の担い手が不足しているので、興味を持ってもらえるとうれしい」と語った。
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