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女児行列、華やか衣装 龍口神社で春例大祭 石巻・前谷地

氏子らと神事に臨む子どもたち

 石巻市前谷地の龍口(たつのくち)神社で4月29日、安産や五穀豊穣(ほうじょう)を祈る春の例大祭が開かれた。花御膳行(はなごぜんぎょう)(稚児行列)に参加した未就学児から小学3年までの女児15人が、華やかな衣装に身を包み玉串奉納などの神事に参加した。

 前谷地小5、6年33人が「龍ノ口ばやし・龍神の舞」を奉納。しの笛や太鼓に合わせ、棒の付いた1頭の龍を6人が操り、優雅に空を泳がせた。入れ替わりながら太鼓を演奏する「ぶち合わせ太鼓」も奉納され、迫力のある演奏を披露した。

 孫の太鼓などを見に来た石巻市前谷地の介護士遠藤高子さん(69)は「太鼓の演奏で子どもたちの気合が入っていて良かった。地域の人が集まる貴重な機会でもあるので、毎年続けてもらいたい」と話した。

 神社の二階堂芳正総代長(80)は「まちづくりに有意義な祭りを盛大にやってもらえてうれしい。子どもたち同士や子どもと地域住民とのつながりをつくるきっかけにしてほしい」と語った。

 秋には男児の流鏑馬などが行われる五穀豊穣の感謝をささげる「秋の例大祭本祭り」が開かれる。

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