東日本大震災10年  空から見た復興のかたち

野鳥が集まる蒲生干潟(仙台市宮城野区)に放置されたコンテナ。さび付いた表面には、アルファベットが書かれている。その場違いな人工物に、白いサギがフワリとやって来て、羽を休めた。コンテナは、もともと仙台港にあったとみられる。2011年2月末の記録では、埠頭(ふとう)に約4500個が保管されていた。東日本大震災の津波にさらわれ、このうち10個前後が干潟に流れ着いたらしい。その後、大部分は撤去されたものの、奥まった場所にあった1個が残された。宮城県仙台土木事務所は「撤去のための重機を入れるには干潟の一部を埋めなければならなかった」と説明。有識者の意見を踏まえ、環境保護の見地からそのままにしているという。「生態系を守るため、時には間違いだと思える方法も必要なのですね」。小学校の校外学習に同行した高砂市民センター主任の安田千佳さん(53)は感心する。コンテナは時の流れとともに自然の景観と同化していくのか。(写真部・庄子徳通、鹿野智裕)
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 復興が進み生まれた新たな風景。それは被災地の人々にどのように記憶されていくのだろう。未来に向かう、そのかたちを空から眺める。
 

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