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東松島・空の駅プロジェクト新商品、残糸使い「おのくん」 環境考えるきっかけに

靴下の製造過程で出る残糸を使ったおのくん

 東松島市の有志グループ「おのくん空の駅プロジェクト」が、靴下の製造段階に出る「残糸」を生かしたオリジナルデザインの「おのくん」を発表した。プロジェクトは、環境に配慮した新しいおのくんを通じ、東日本大震災の教訓を伝えるとともに、自然環境について考えるきっかけにしようと制作に取り組む。

 サルの人形おのくんは、震災で被災した市内の女性たちが靴下で手作りしている。材料の柄ごとに、一つ一つのデザインが異なるのが特徴だ。残糸を使ったおのくんは、事前に決めたデザイン約20種類を制作。靴下の製造・販売をする「レンフロ・ジャパン」(東京)がプロジェクトを知り、残糸の提供という形で協力を申し出た。

 同社が毎年、サンプル用の靴下を大量に製造する過程で出るという残糸を活用する。プロジェクトの新城隼共同代表(50)は「これまでとは異なり、市販の靴下の柄に縛られないデザインで作ることができるようになった」と話す。

 本来なら廃棄になる糸を使うことで、国連の持続可能な開発目標(SDGs)の実践を実現。プロジェクトは以前から、「3つのかんきょうかつどう」というプログラムを提供し、自然環境教育のワークショップなども展開してきた。

 新城共同代表は「震災という自然災害から生まれたおのくんを知ってもらうことで、震災の教訓や自然環境について考えるきっかけになってほしい」と語った。

 「残糸を使ったおのくん」は、プロジェクトのホームページにある「おのくん公式ショップ」で購入できる。ミニタオルとセットで1500円。連絡先は、おのくん空の駅プロジェクト0225(90)3314。

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