河北抄(12/25):初売りや雑煮など冠に「仙台」を付ける呼び…

 初売りや雑煮など冠に「仙台」を付ける呼び名は数々あれど、正月飾りの門松もそうだったという。

 よく見かけるのは、斜めに切った3本の竹から成る。仙台版は、左右にクリの木の柱を立てて3階の松で飾る。上部をささ竹で渡し、しめ飾りをつるす。高さ3~4メートルとまるで門構えのようだ。

 現在の仙台市泉区根白石の農家が、仙台城に納めてから流行した。きっかけはやはりこの人、政宗さん。土地を気に入り、アユを取る川狩りなどを楽しんだ。「立派な松の育つ所と知っていたのでは」。ルーツを掘り当てた仙台市博物館の倉橋真紀さんはこう見立てる。

 お城の周りで飾られる門松は人気を呼ぶ。「うちにも作って」と大身の家臣から頼まれ、邸宅用として計42組を運ぶ羽目に。さぞかし重労働だったろう。

 時代は移り、ぜいたくは禁物となって省エネの今のタイプとなった。絵図を見て再現する動きが始まっている。郷土史に取り組む東北福祉大の仙台駅東口キャンパスでは27日から1月中旬まで。見上げれば思わぬ幸があるかも。

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