新型コロナウイルスの影響で仙台七夕まつり(6~8日)が中止になった今年、仙台市内では自宅や店の中で小さな飾りを楽しむ市民の姿が目立った。「見る」まつりから「参加する」行事へ-。飾り製作を請け負ってきた業者は「原点回帰の年」と捉えている。
鳴海屋紙商事(若林区)は例年、商店街の七夕飾りの約3分の2に携わっている。今年は中心商店街の大型飾りはなくなる一方、店内用の飾り(長さ1.2メートル)の注文がじわじわ増え、予想をはるかに上回った。今まで飾ってこなかった郊外の企業の発注もあった。個人用の手作りキットは例年の3倍ほど売れた。
鳴海幸一郎営業部長(52)は「当たり前だった仙台七夕まつりがなくなり、コロナ禍の中、個々人が秘めていた思いが表に出たのではないか。『静』のまつりとして原点を顧みる機会になった」と語る。
鳴海部長は、例年の飾り作り講習会の代替企画として仙台七夕まつり協賛会が開いたウェブ講習に講師役の一人として招かれ、七つ飾りの意味や歴史を解説。7日までの視聴回数は2000を超え、裾野の広がりに手応えを感じたという。
鳴海部長は「国内外の人に広く深く知ってもらえた。今年作ったものを保管して来年出したり、新しく作り増したりしてこれからも楽しんでもらいたい」と呼び掛ける。
青葉区一番町四丁目商店街の「文具のキクチ」も1949年の創業以来、和紙の販売や小学校への出前講座を通じて仙台七夕に関わってきた。
仙台七夕の伝統と思いをつなごうと販売したミニ七夕飾りキットは、例年の4倍の売れ行きだ。特に市民の購入が多いという。
菊地和男社長(68)は「自分の手で作りながら、七夕の歴史や飾りの由来を学び、文化の奥行きに思いを巡らせてほしい。来年以降、見方が変わってくるのではないか」と期待する。
同社の七夕のコンセプトは「同根異葉(どうこんいよう)」。1本ずつに見える竹が地中では全て根でつながっているように、命も脈々と続いているという考え方だ。菊地社長は「命をつなぐように、仙台自慢の伝統を途絶えさせない」と思いを新たにする。
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