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<まちかどエッセー・菅井理恵>「終着駅」の始まり

 私の故郷は「終着駅」の向こうにある。作家の宮脇俊三さんが旅情を誘う終着駅として挙げた国鉄・日中線の熱塩駅。福島県会津の喜多方-熱塩間を往復していたが、5歳の時、廃線となった。

 その2年後、記念館となった駅舎の脇を通って小学校に通い始めた。全校児童は120人余り。友だちと別れ、1人で歩く帰り道は退屈…

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 仙台・宮城在住の執筆者が、それぞれの活動や暮らしで感じたことをつづります。

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