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<まちかどエッセー・菅井理恵>「太陽」の記憶

 「満州国」で暮らしていた81歳の女性が、昔を思い出して語った。

 「この年になって思い出すのは、ものすごく大きな太陽ね。うちの外には草原がずっと広がっていて、太陽は地平線に沈んだの」

 両親は乳飲み子の彼女を抱え、満州に移住。父親は事業に成功し、豊かな生活を手に入れたが、召集され、ソ満国境で戦死(自爆…

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 仙台・宮城在住の執筆者が、それぞれの活動や暮らしで感じたことをつづります。

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