仙台の北西にある泉ケ岳のスキー場にナイターの明かりが見えてくると冬を実感し、ワクワクした気分になります。私はスキーを全然しないので、心がときめくのは野球のナイターを思い出すからなんですがね。
冬のスポーツはやらないという方でさえ、1998年の長野オリンピック・スキー団体ジャンプ競技の大逆転に勇気づけられた方はおられるでしょう。私は当時、仙台市泉区の福祉施設に勤務していましたが、病や障害を抱えた皆さんと最後にヤッターと喜んだことを覚えています。
さらにソチオリンピック(2014年)のフィギュアスケートでは浅田真央選手が、なかなか結果が出せなかったのに、最後の最後に見事な滑りを見せました。記録よりも記憶に残るスケーティングでわれわれに強い印象を残してくれたことを思い出します。
浅田さんはこの時、自分を見守ってくれていた亡きお母さんを思いながら滑っていたそうです。また、浅田さんのコーチは滑走の直前に「思いっきり滑りなさい。あなたが転んだら先生が助けに行く」と声を掛けたとか。こうした親子愛、師弟愛について私は深夜のラーメン屋さんの汚れたスポーツ新聞で知り、ラーメンを食べながらボロボロと涙を流していました。他のお客さんから見たら、さぞやアブナイお客であっただろうと反省しています。
このように自分が「する・しない」にかかわらず、スポーツには人を感動させる力があります。私の勤務先は、体育・スポーツ科学とその応用として健康、福祉、教育なども学べる大学です。スポーツを「する・みる・ささえる」が合言葉です。競技として「する」スポーツが全てではなく、いろいろな関わり方があることを学べます。
ところで先日放映が終わったNHK連続テレビ小説「エール」に縁がある名曲「栄冠は君に輝く」が聞こえてくると、なぜか私は涙が出ます。これも自分がプレーヤーとして活躍するスポーツではなく、スポーツをする「誰か」をたたえることに心が揺さぶられるからでしょう。どうぞ、スポーツをする方を見掛けたら「頑張れ!」と声を掛けてあげてください。いつか感動をもらえるかもしれませんから。
(仙台大教授)
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