コロナで事業停止の旧鹿角パークホテル来年3月営業再開 「地元のため」市出身社長が取得

来年3月末に再開する旧鹿角パークホテル
記者会見で地元への思いを語る佐藤氏

 新型コロナウイルスの影響で事業を停止していた鹿角市の旧鹿角パークホテルが復活することになった。市民から再開を望む声が上がる中、市出身者が設立した運営会社が11月、土地と建物を取得。30日に新名称を「感動 鹿角パークホテル(KKP)」と発表した。12月に改修工事に着手し、来年3月末に営業を始める。

 運営会社「鹿角プランニング」を設立したのは福島県大熊町のプラント建設会社エイブルの佐藤順英(ゆきひで)社長(64)。古里の鹿角で約15年前から再生可能エネルギーの開発を目指すなど地域貢献の意思が強く、児玉一市長が打診した。

 1980年創業のホテルは地上7階、延べ床面積約3700平方メートル。老朽化が進んだ給排水や空調設備などを改修する。レストランを一つ増やすほか、37あった部屋数は31に減らし、客室の一部を広げる。従業員は25~30人を見込む。

 来年3月末に内装工事、同5月までに外装工事を終え、本格オープンする。事業費約7億2000万円。市が3億円を補助する。

 30日に市役所で記者会見した佐藤氏は「地元のために何かしたいとの思いが形になった。市民が誇りを持てる鹿角になるよう、地域ににぎわいをもたらす」と意気込んだ。児玉市長は「地域経済の要として、地元で長く愛されるホテルになってほしい」と語った。

 旧鹿角パークホテルは市中心部で最大。新型コロナの影響で宿泊や宴会のキャンセルが相次ぎ、5月1日に事業を停止した。負債額は約5億円。秋田県内初の新型コロナ関連倒産となり、地域経済への打撃も大きかった。

 ホテル創業時からの取引先だった酒小売店「関小市商店」の関ひろ子社長(71)は「取引分がなくなっただけでなく、商店街をはじめ地域全体で人通りが少なくなっていた。にぎわいの復活や個人客の売り上げ増が期待できる」と歓迎した。

関連タグ

河北新報のメルマガ登録はこちら
新型コロナ関連

企画特集

先頭に戻る