北前船で栄えた酒田の町に、芭蕉はすっかりはまったようだ。親切な人々と離れ難くなり<余波(なごり)日を重(かさね)て>しまった。
<漂白の思ひやまず>白河の関を越え、はや2カ月余り。松島、平泉、山寺、月山、象潟と、名跡や歌枕の地を巡った。長逗留したのは、みちのくの旅の余韻にも浸っていたのか。
「歌枕に対し、俳句の『俳枕』を試すなどして自分の世界を確立した。芭蕉にとって最高の旅になったでしょう」と庄内民俗学会の春山進さん(72)は俳聖の達成感を代弁する。
心が残る地を出発し、奥州三関の一つ<鼠(ねず)の関(念珠関(ねずがせき))>に到着。近くには源義経の伝説が残る弁天島がある。実り多い旅を振り返り、しみじみと島影を眺めたかもしれない。今は白亜の灯台が立ち、日本海を行く船を見守る。
関越えし、越後から西へ。みちのくで育んだとされる宇宙観で詠んだ句を、芭蕉は置き土産のように七夕に残している。
<荒海や佐渡によこたふ天河(あまのがは)>
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「とうほくドローンeyeおくのほそ道編」は今回で終わります。 (写真部・庄子徳通・小林一成)
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