出羽三山参りを終え、芭蕉の気持ちは高揚した。しかし40代半ばの身にはこたえたらしい。鶴岡城下の藩士宅でかゆを望み、ゆっくりと眠りについた。
体調が良くなり、川船で最上川の河口まで下った。着いたのは北…