<一見すべきよし>と世話になった尾花沢の人たちに勧められ、芭蕉は珍しく寄り道をした。羽州街道をしばらく南下した後、東の山々に分け入る。着いたのは宝珠山立石寺。
日暮れまでまだ時間があるとみた芭蕉は、…