救急隊、日勤OK 出動多い時間帯強化 「原則24時間」に変化も 仙台市消防が検討

青葉消防署に待機中の救急車。出動要請は日中に集中する=仙台市青葉区

 仙台市消防局は平日の日中のみ活動する「デイタイム救急隊」の創設を検討している。救急車の出動要請が多い日中の態勢を増強し、右肩上がりが予想される救急需要に応える。救急隊は24時間勤務が原則で、育児や介護のため、現場を離れた消防士の復帰も期待する。出動件数が突出する青葉消防署に配置する方針で、2022年4月の運用開始を目指す。

 デイタイム救急隊は1隊4人で編成し、平日午前8時半~午後5時に活動する。市内の時間帯別の救急車出動件数(19年)はグラフの通り。午前8時~午後6時は各時間帯とも5000件を超え、合わせると1日の半数以上を占める。

 通常の救急隊は1隊10人で編成し、3人1組で24時間ずつ交代で勤務。1隊増強するとなると、新たに多くの消防士を確保する必要があるほか、仮眠室の増設など時間とコストを伴う。デイタイム救急隊は大幅な増員をせず、若干の設備改修で導入できるという。

 「日勤」の創設で24時間勤務が困難だった子育て中、介護中の消防士を救急隊に登用することも可能になる。実際、救急隊として活躍した消防士が育児休暇を経て、別の部署へ異動を申し出るケースがあり、経験者の活用は課題だった。

 日中勤務の救急隊は東京消防庁が19年5月、池袋消防署に配置。横浜市や相模原市の消防局などにも創設され、増強による現場到着時間の短縮への期待とともに、救急隊の働き方改革としても注目を集める。

 仙台市内の救急車の出動件数は、20年は新型コロナウイルスの影響で8年ぶりに減少したものの、高齢化の進展で18、19年は5万件を突破し、今後も増加の一途をたどるとみられる。

 市消防局の横野幸一郎総務部長は「働き方の選択肢が広がることは、これから入庁する若い世代にとっても魅力となるのではないか。24時間交代制とのバランスを図りながら、導入を進めたい」と話した。

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