伝統のうたい込み披露 宮城・南三陸で「ささよ」 各戸訪問は取りやめ

うたい込みを披露する子どもたち

 宮城県南三陸町歌津の寄木地区で15日、江戸時代から続く小正月行事「ささよ」があった。習わしに従って地区の男子小中学生が伝統のうたい込みを披露し、大漁や海上安全を祈願した。
 法被姿の4人が寄木漁港で住民に見守られる中、独特の節回しの唄を元気よく歌い上げた。例年は子どもたちが大漁旗や漁船旗を結び付けた竹ざおを担いで地区の世帯を回るが、今年は新型コロナウイルスの影響で取りやめた。
 住民からの祝儀は船頭が船員に漁獲を分配することに倣い、年長者の大将が全員に分けた。
 大将の歌津中3年畠山興斗君(15)は「自分にとっては最後のささよだったので寂しい思いもあった。伝統を絶やさないため、後輩たちに頑張って続けてもらいたい」と話した。
 保存会会長の畠山鉄雄さん(74)は「一時は休止も考えたが、子どもたちのやる気に背中を押された。無事終わりほっとした」と話した。

新型コロナ関連
先頭に戻る