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卒業証書用に紙すき 5年生がヨシ使い体験 石巻市北上小

紙すきに挑戦する児童

 石巻市北上小(児童93人)の5年生16人が21日、昨年刈り取りを体験した北上地区特産のヨシを使った紙すき体験に挑戦した。すいた紙は来年3月の卒業式で手渡される自身の卒業証書になる。

 ヨシは昨年12月、児童たちが北上川河川敷で刈り取り、石川県の能登仁行和紙の和紙職人遠見和之さん(48)が繊維状に加工した。

 紙すき体験には保護者も参加。遠見さんの指導の下、ヨシと水、のりを合わせた原料の液の中に長方形型の木枠を入れ、ゆっくりと揺らして厚さが均等になるように整えた。

 児童たちは「冷たい」などと言いながら慎重に木枠を揺らし、自分だけのヨシ紙に仕上げた。出来上がったヨシ紙は1枚ずつ布を挟んで重ね合わせ、水気を切った。ヨシ紙は遠見さんが持ち帰り、乾燥させる。

 後藤詩君(10)は「紙の全面を均等にするのが難しかった。自分で卒業証書を作れるのはうれしい」と話した。

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