半導体大手キオクシア、北上工場敷地を再拡張へ

 半導体大手キオクシア(旧東芝メモリ)が、岩手県北上市の北上工場周辺で新たに約7ヘクタールの民有地の取得を目指していることが28日、分かった。2棟目増設に備え、昨年12月に取得方針を発表した工業用地13・6ヘクタールの南側に隣接する。さらなる規模拡大を見据えた動きとみられる。

 関係者によると、新たに取得を目指すのは北上工場の南東部に位置する民間企業数社が立地する一角。2棟目増設に備え、北上市などから取得を予定する工業用地と地続きで20ヘクタール以上の広さとなり、一体的な事業展開が可能となる。

 取得を目指す民有地では、既に立地する民間企業の一部が移転を始めている。半分以上の約4ヘクタールを所有する北上運輸(北上市)は、工業団地内の新たな造成地を市から取得する予定で、2022年中に物流施設を移転新築する見通し。

 キオクシアの北上工場を巡っては、最大4棟の増設を期待し、市と岩手県が敷地拡張を支援。隣接する市道と県道を払い下げ、代替する外周道路を整備する計画を進めるなど、手厚い対応を取っている。

 北上工場はNAND型フラッシュメモリーと呼ばれる記憶用半導体の量産拠点で、現地子会社キオクシア岩手が運営する。1棟目は19年10月に完成し、20年1~3月期に生産開始した。

 2棟目増設に備えた工業用地の売買契約は、29日の市議会で議決される見通し。キオクシアは取得後、今春から22年春にかけて整地工事をし、早ければ来年中にも着工するとみられる。

 キオクシア広報部の担当者は「当該の民有地についてさまざまな可能性を検討していることは事実だが、現時点でお答えできることはない」と話している。

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