<とびらを開く>地域と学生ら支えに 中高生の居場所 kurutoながまち

明るく楽しい雰囲気づくりを大切にしているスタッフ
初対面でも打ち解けやすく楽しめるトランプは中高生に人気ゲームの一つ

 仙台市太白区のJR長町駅にほど近い場所にある「中高生の居場所 kuruto(くると)ながまち」は、中高生が放課後や休日に自由に過ごせる無料のオープンスペースです。勉強、ゲーム、卓球、漫画、おしゃべり、相談など過ごし方はさまざま。「kuruto」は「来るところ」と「来る人(と)」を掛けた造語だそうです。
 長町地区は転勤族が多く、開発計画によるマンション建設で転入世帯も増えています。環境に慣れない人が多い上にコロナ禍も重なる中、子どもの孤立を防ぐため、子育て支援事業に取り組む一般社団法人マザー・ウイング(仙台市)が、休眠預金・新型コロナウイルス対応緊急支援助成を活用し昨年11月からkurutoの運営を始めました。
 地域の複数の飲食店と連携し、希望者には無料でお弁当も提供。また、主な広報先は近隣の学校ですが、商店街にも広報カードやポスターでの周知に協力してもらっています。代表の小川ゆみさんは「地域の方たちが協力的でとても助けられている」と話します。
 kurutoにはマザー・ウイングのスタッフが常駐。教育などを学ぶ大学生スタッフも複数おり、中高生との交流は主に彼らが担っています。「大学生と話したくて来る子もおり、とても頼りになる」と話すのはマザー・ウイングの高橋左紀子さんです。
 市内の大学に通う小川柚子(ゆず)さんは「いろいろな子がいるので、考えながら一人一人と接している」と言い、同じく大学生スタッフの荒木なつ美さんは「何かを一緒に作りながら話すなど、リラックスできるようにしている」と、気を配りつつ楽しく過ごせるよう心掛けています。
 最初は期待と不安が入り混じりながらも徐々に打ち解け、通うようになる子も多いとのこと。訪れる中高生は、広報媒体を見て友達と一緒に来たり1人で来たりと多様ですが、中には家庭内に自分の居場所がない子も。こうした子にも、「情報が届いてほしい」と小川さんは強く願います。
 kurutoの事業は、場所など形を変えることがあっても、今後も続けていきたい考えです。小川さんは「子どもたちには、親や教師ではない地域の大人や大学生との『ナナメのつながり』も大切。子どもに寄り添い見守り続けたい」と力を込めます。
 誰一人取り残さない仕組みを地域社会全体で築いていく必要性を強く感じました。
(NPO法人せんだい・みやぎNPOセンター 鶴巻さやか)

[参考情報] 中高生の居場所 kurutoながまち
 開催場所・日時 長町駅西口の森民ビル2階で、週3日。月・水曜午後4~7時、土曜か日曜の午前10時~午後6時。詳細は以下の会員制交流サイト(SNS)に掲載
 インスタグラム @kuruto_9610
 ツイッター @kurutonagamachi
 フェイスブック https://www.facebook.com/kuruto9610/
 連絡先 090(6784)5048=小川代表=

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