津波復興祈念公園で避難訓練 来訪者への誘導実践 石巻・南浜地区

高台に避難する訓練の参加者たち

 石巻市南浜地区に3月28日開園予定の「石巻南浜津波復興祈念公園」の来訪者に対する災害時の避難誘導訓練が11日、同地区であった。地域住民や元住民、行政関係者ら約25人が参加し、修学旅行などの来訪者役と、地元住民や公園管理者ら案内役に分かれて実施。土地勘のない来訪者への対応を実践し、改善点や課題などを話し合った。

 公益社団法人「3・11みらいサポート」が主催した。日中に震度6強の地震が発生し、津波警報が発令。30分後に6メートルの津波が来ると防災無線が流れたという想定で行われた。

 来訪者は「祈念公園に来ていた50~70代が中心の20人と添乗員」「修学旅行の中学3年生30人と先生、添乗員、バス運転手」「県外から訪れた家族連れで一人は車いす」の設定。

 このうち車いすの人がいるグループは、避難路が分からないため家に戻ろうとしている住民に話し掛けた。祈念公園の施設管理者役が合流し、旧門脇小西側の避難路から高台へ上がるよう指示した。

 避難路の途中から階段のみになると、車いすの人を「おぶっていくか」などと判断に迷う場面もあった。後ろから合流したグループの力を借り、数人がかりで車いすを持ち上げて高台に上がった。

 参加者からは「来訪者は避難路が分からない。実際はもっと避難に時間がかかるのではないか」「地元の人が避難行動の必要性をいかに熱く語れるかが大切」といった声が出た。

 避難場所を分かりやすく示す常設の目印の整備が改善点として挙げられた。

 東日本大震災前は石巻市雲雀野町に住み、現在は震災伝承に取り組む家庭教師草島真人さん(61)=同市あゆみ野4丁目=は「他人が危険な行動を取りそうなときには、自分が止めると思ってきた。経験や知識を役立てたい」と話した。

 同市門脇町2丁目に住む地区民生委員の平塚やい子さん(76)は「視察などで訪れるバスの方にも、避難場所の表示があることを車内で周知してもらうべきだと思った」と語った。

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