かづのパワーの事業再開検討 鹿角市、3500万円を補助

 電力市場の価格高騰で今月14日に事業を休止した秋田県鹿角市の第三セクターで電力小売会社の「かづのパワー」に関し、市は15日の市議会全員協議会で、会社を2021年度末まで存続させ、小売事業の再開を検討する考えを示した。

 かづのパワーは5月末までに約3200万円の資金不足に陥る見込み。市は補助金で穴埋めする方針で、経費や役職員給与も含め3500万円を上限とする支援策をまとめ、開会中の市議会2月定例会に補正予算として追加提案する。

 市は「自然エネルギーが豊富な鹿角にとって欠かせない事業。あらゆるリスク軽減策を検討し、再開を探りたい」と説明した。

 同社は19年7月、市や地元企業などの出資で設立。市内の三菱マテリアル永田水力発電所(出力721キロワット)や市場から電力を調達し、20年4月から市内の公共施設に供給してきた。

 12月中旬から今年1月下旬にかけ、電力需給が逼迫(ひっぱく)して卸市場価格が平時の10~20倍に急上昇し、事業休止を決めた。

 今回の事態に全国の地域新電力からは、電力市場改革を求める声が上がっている。国も、小売事業者が大手電力に支払う電力補填(ほてん)料金の分割払いを認めるなどの支援策を講じている。

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