河北春秋(2/23):19日にあったスキーのワールドカップ(W…

 19日にあったスキーのワールドカップ(W杯)ジャンプ男子の第22戦で、八幡平市出身の小林陵侑(りょうゆう)選手(24)が今季2勝目を挙げた。所属先の監督、葛西紀明選手(48)を抜く日本男子最多の通算18勝目。大いにたたえたい▼不振が続いていた。シーズン序盤は10位台がほとんどで、年が明けても6位が最高。28戦で13勝、史上3人目となる全勝でのジャンプ週間制覇、欧州勢以外で初の個人総合タイトル獲得…。世界を驚かせた2季前の輝きは消えていた▼かつての自分のように異次元の強さで優勝を重ねる新鋭も現れた。重圧は相当だったろう。13日の第20戦、今季初めて頂点に立った時の言葉にぐっときた。「長かった。すごくうれしい。(今季の勝利は)厳しいかなとも思っていた」▼2019年12月以来の優勝で、葛西選手が24季かけて積み上げた17勝に並んだ。「(監督も)その時その時でつらいことがあったと思う。やっぱり尊敬します」。続く18勝目にも「超えたのは数字だけ」。レジェンドの偉大さを改めてかみしめていた▼あまりの強さから外国メディアに「鳥人」「宇宙人」とまで評された日本のエースが、再び主役に駆け上がるきっかけをつかんだ。北京での冬季五輪が1年後に迫る。わくわくさせる、圧倒的な飛躍を目にしたい。(2021・2・23)

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