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名前も仕様もインパクト大<変なホテル仙台国分町>

特集/非接触のポテンシャル

この秋、開業した「変なホテル仙台 国分町」が「非対面チェックイン」などのサービスで注目を集めている。空中に投影された恐竜や執事らホログラム映像のキャラクターがフロントに立ち、宿泊客が人と接触することなく手続きできる

 長引くコロナ禍でニーズが高まる非接触型サービス。感染予防はもちろん人件費の最適化や食品ロスの削減といった意外なメリットもあり、導入する企業や店舗が続々と増えている。今回は6つのスポットに注目。まずは話題の“変なホテル”からどうぞ。

一歩足を踏み入れるとプロジェクションマッピングがお出迎え
ずんだや若草の色で仙台の地域性を表現した客室は「デラックスツイン」(写真)、「ツイン」「ダブル」の3タイプ。1名で宿泊するときもダブルベッドを広々と使える設定だ。高反発マットレスや枕などベッドの寝心地も追求している
熱と蒸気、揺れでほこりを落とし服のしわを伸ばす全自動クリーニングマシン。除菌と除臭まで約60分で行ってくれる

 仙台の歴史をイメージしたというプロジェクションマッピングに彩られたエントランスを抜けると、その動きに合わせて床面に表示される消毒の案内。チェックインもチェックアウトも映像キャラクターが音声でサポートする。内線電話で連絡すればホテルスタッフが駆け付けてくれるものの、基本的に「非対面・非接触」で手続きできるシステムだ。

 「変」わり続けるという意思を込めたインパクトのあるホテル名とともに、感染リスク低減に配慮したサービスが話題を集める「変なホテル仙台 国分町」。全146の客室にWi-Fi環境はもちろん、テレワークにも使い勝手がいいデスク、宿泊客が無料で利用できる全自動クリーニングマシンを完備する。密を避けられるようにホテル内のレストラン、ランドリーの混雑状況を大型テレビの画面に表示。動画配信サービスも視聴できる。東北一の歓楽街・国分町に隣接し、飲んだ後の宿泊に便利とあって、地元宮城県民の利用も多いそう。

仙台市青葉区一番町4-2-12
営/チェックイン15:00、チェックアウト11:00
問/カスタマーセンター TEL050-5211-0300

変なホテル仙台国分町

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Photo by 佐々木 俊一
(河北ウイークリーせんだい 2021年12月16日号掲載)

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