閉じる

おススメ! 宮城の梅見スポット5選 【特集】梅

梅一輪一輪ほどの暖かさ 服部嵐雪(1654〜1707年)

 真冬にほころび始め、春間近と告げる梅。春を待ちわびる皆さまへ、今号は宮城県内の「梅見」スポットと花のめで方を紹介します。うんめぇ梅干しを探し求めて、角田市の名人も訪ねました。寒い日はまだまだ続きそう。梅一輪ほどの暖かさをお届けします。

おススメ 梅見スポット5選

 宮城にたくさんある梅の名所のうち、5カ所をピックアップしました。種類や開花時期、見頃はさまざま。お気に入りの花を見つけてください。

1.瑞巌寺(松島町) 上品さが漂う紅白の梅

 仙台藩祖伊達政宗が建立した本堂前庭に、紅白の臥龍梅がある。1609年、上棟祝いに政宗が自ら手植えした梅と伝わる。地をはいうねるような力強い枝ぶりが見事。どちらも八重咲きで、実を7、8個鈴なりに付けることから「臥龍八ツ房」とも呼ばれる。開花は例年3月下旬~4月上旬ごろ。

松島町松島町内91
営/8:30~16:00(3月は16:30まで、4~9月は17:00まで)
休/無休
拝観料/大人700円、小・中学生400円、未就学児無料
TEL022-354-2023

2.榴岡公園(仙台市宮城野区) 軍の食料用に植樹

 江戸期から桜の名所として知られる榴岡公園だが、実は梅とのゆかりも深い。園内には旧陸軍歩兵第四連隊長として在任した石原莞爾の「梅の園碑」があり、1934年に「栄養源または非常食用」に梅の木を200本植えたと記されている。当時の木もまだ存命で、計約50本の梅がある。例年3月が見頃だそう。

仙台市宮城野区五輪1
問/宮城野区公園課 TEL022-291-2111(内6412)

3.せんだい農業園芸センター(仙台市若林区) 養種園時代の梅園

 「養種園」(現若林区役所)だった1972年、水戸市の偕楽園からの木を増やし、梅園を造った。センターに移転後の今は約60種、125本の梅があり、盛りの3月は白梅や紅梅、枝垂れ梅などで華やぐ。政宗ゆかりの臥龍梅も必見。3月18日(金)~4月3日(日)の昼は「梅を観る会」、夜はライトアップする「うめみナイト」を開催する予定。

仙台市若林区荒井切新田13-1
営/9:00~17:00(2月は16:00まで、うめみナイト期間は夜も営業)
休/月曜(祝日の場合は営業、翌火曜休み)
入場料/無料(うめみナイトは有料)
TEL022-288-0811

4.堤梅団地(大河原町) 3000本が山を彩る

 平安時代の歌人藤原実方が詠んだとされる和歌により、古くから「梅の里」として知られる大河原町。現在も梅の実の一大産地で、梅は町木に指定されている。堤梅団地は約6haの広大な梅林で、戦前に食料増産を目的に山を開墾して苗木を植えたのが始まり。「白加賀」「南高」「花香実」などさまざまな品種が計約3000本植えられている。

 梅林は急な坂道なので、山の上にある駐車場まで車で進みながら花を眺めるといい。私有地なので、畑に立ち入るなどの迷惑行為は不可。一方通行に協力を。

大河原町堤大井戸
問/大河原町農政課 TEL0224-87-6277

5.角田駅(角田市) 線路沿いに梅並木

 阿武隈急行角田駅のキャッチフレーズは「梅花の里かくだ」。例年3月~4月上旬、駅敷地内に植えられた約50本の梅が見頃を迎える。白、ピンク、赤の花を咲かせる線路沿いの並木は、車窓からまたは駅の外を歩いて眺めるのがいい。駅東西自由通路から眼下に広がる景色も風情を感じられる。

角田市角田流159-2
阿武隈急行角田駅敷地内
営/角田駅の営業時間に準じる(5:40~23:20)
問/角田市まちづくり政策課定住交流係
TEL0224-63-2112

(河北ウイークリーせんだい 2022年2月10日号掲載)

関連タグ

最新写真特集

ライブカメラ