河北抄(5/18):さほど混んでいない仙台市内を走るバスの…

 さほど混んでいない仙台市内を走るバスの車内で、にぎやかな園児を見かけた。元気でいいなあと思っていると、親らしき人が「運転手さんに怒られるから静かにして」。何となく違うような気がして、どんな言葉がいいのか考えた。

 そんな折、今庄青果(仙台市)社長の庄子泰浩さんが記した本紙夕刊「まちかどエッセー」に明快な答えを見つけた。第三者のせいにして注意するのではなく、なぜ悪いのかをきちんと言い聞かせた方が子どもたちに届くとのこと。

 庄子さんは仙台朝市の店先で手を伸ばす園児に「傷みやすいイチゴやモモを手で触って売り物にならなくなれば、捨てることになるからもったいでしょう?」と伝えるそう。確かに理解しやすい。

 人格形成の途中にある幼児に、分かりやすく適切に、どうしてほしいかを伝え、考えてもらう。そのための言葉選びが重要になる。

 「興味の芽」を摘むことなく、生きていく上で必要な事柄を教えてあげられるような地域や風土が、豊かな人間性を育む。そう合点した。

関連タグ

河北新報のメルマガ登録はこちら

企画特集

先頭に戻る