河北抄(6/16):東北新幹線の開業40年を記念したJR東日…

 東北新幹線の開業40年を記念したJR東日本グループの企画を紹介する記事に、懐かしさがあふれてきた。白地に緑のラインを復刻させた「200系カラー車両」の投入もそうだが、旅行商品の説明にあった「ポリ容器入りのお茶」という言葉に、心くすぐられた。

 関係者の間では「ポリ茶瓶」と呼ばれていたらしい。50代後半の筆者の記憶にあるのは、半透明の白い容器で、手提げが付いていた。中のお湯にティーバッグを浸し、ひっくり返した容器のふたに注いで、ちびりと飲む。容器はだんだんと頑丈になり、記憶に残る最後の形は、四角くて、取っ手も付いていたと思う。

 1980年代半ばに缶入り茶が登場し、90年代にペットボトル入りが台頭すると取って代わられ、姿を消していったようだ。ちなみにポリ茶瓶が登場する前は陶器が使われていたという。

 少しプラスチック臭がしたような気もするが、それもまた非日常の気分を醸し出した。列車の旅の主役が駅弁なら、ポリ茶瓶はそのお供。冷たすぎる冷凍ミカンとともに、昭和の名脇役の味だった。

関連タグ

河北新報のメルマガ登録はこちら

企画特集

先頭に戻る