河北抄(7/5):体操男子あん馬のスペシャリストで、20…

 体操男子あん馬のスペシャリストで、2013年世界選手権種目別の金メダリスト、仙台市出身の亀山耕平さん(仙台大出)が引退した。33歳。東京五輪の種目別決勝で着地を決め、両手をV字に広げた瞬間の顔が、印象に残っている。

 世界一の後、思うような成績を残せず、16年リオデジャネイロ五輪の代表を逃した際は、引退を考えた。コロナでの1年延期も乗り越え、32歳での初五輪。「感謝と喜びでいっぱい」。5位に終わったが、万感の、やり切った顔だった。

 3歳から宮城野区の体操クラブに通った。クマの縫いぐるみの手足を動かして技を研究し、世界のトップ選手の映像を食い入るように見た。中学の頃から「なぜかあん馬だけは(全国で)通用した」。同学年で、今年引退した内村航平さんのように6種目の総合力を重んじた日本体操界で、あん馬のコウヘイは1種目に懸ける先駆者として存在感を示した。

 今後は仙台を拠点に体操の普及活動をしたいという。「考えるのが楽しみ」と言っていたセカンドキャリアでどんな道を切り開くのか、こちらも楽しみ。

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